鰹木

建築・装飾の特徴

鰹木かつおぎ

屋根の棟(むね)の上に並べられた丸太状の装飾木。

鰹木は神社本殿の屋根の棟(むね)の上に水平に並べられた丸太状の装飾木で、千木と並んで神社建築の大きな特徴である。名前の由来は、形が鰹節に似ていることからとされる。鰹木の本数は神社によって異なり、奇数(3本・5本・7本など)は男神、偶数(4本・6本・8本など)は女神を祀る社を示すという俗説がある。

千木と同様、この奇数・偶数の俗説にも例外は多い。伊勢神宮内宮の鰹木は10本(偶数=女神説と一致)、外宮は9本(奇数=男神説だが祭神は女神)と、やはり完全には当てはまらない。鰹木はもとは屋根の茅や板を押さえるための実用的な部材だったものが、神社建築のシンボルへと昇華された。千木と鰹木のある屋根のシルエットは、日本人なら誰もが「神社」と認識できる普遍的なアイコンである。