鰐口

拝礼の場

鰐口わにぐち

お寺の拝殿に吊るされた平たい金属製の鐘。紐を引いて鳴らす(神社の鈴に相当)。

鰐口はお寺の拝所に吊るされた平たい円盤状の金属製の鳴らし物で、前面に横一文字の割れ目がある姿がワニの口に似ていることからこの名がついた。神社の鈴に相当する寺院側の参拝道具であり、吊るされた紐や布を振って打ち鳴らす。

鰐口は鎌倉時代から室町時代にかけて広く普及したとされ、銅や青銅で鋳造される。神社では鈴の澄んだ高音が響くのに対し、鰐口はゴーンという重厚で低い音を出すのが特徴である。神仏習合の時代には神社にも鰐口が掛けられることがあり、現在でもその名残として鰐口が残る神社が一部に存在する。参拝先が神社かお寺かは、鈴と鰐口のどちらが掛かっているかで見分けるヒントにもなる。