霊験

信仰・概念

霊験れいげん

神仏の不思議な力・ご加護が現れること。「霊験あらたか」と使う。

霊験は神仏の不思議な力やご加護が現実に現れることを指し、「霊験あらたか」という形で使われることが多い。病気が治った、願いが叶った、災難を免れたなど、人知を超えた神仏の力を感じる体験が霊験とされる。霊験の評判が高い神社仏閣は多くの参拝者を集め、信仰圏を広げてきた。

霊験譚(霊験にまつわるエピソード)は古来、寺社の信仰を広めるための重要な手段であった。「今昔物語集」や「日本霊異記」には数多くの霊験譚が収められており、観音菩薩の霊験を説く「観音霊場巡り」は西国三十三所や坂東三十三箇所として現在も巡礼文化として生きている。霊験を科学的に証明することは難しいが、信じる心が行動を変え、その結果として好転をもたらすという心理的な効果は否定できないだろう。