鎮守

信仰・概念

鎮守ちんじゅ

特定の土地や集落を守護する神様。地域の氏神に近い概念。

鎮守は特定の土地や建物、集落を守護する神様、またはその神を祀る神社のことを指す。「鎮守の森」「鎮守様」といった表現で親しまれ、村落共同体の精神的な中心として機能してきた。氏神と意味が重なる部分が多いが、鎮守はより「その場所を鎮め守る」という役割に重点がある。

「鎮守の森」は神社の境内を囲む森林のことで、神域として伐採を免れてきたため、都市部でも貴重な自然が残されていることが多い。明治神宮の森は大正時代に全国から献木された約10万本の苗木で人工的に造成されたものだが、100年の歳月を経て豊かな自然林へと成長した。東京都心にありながら約3,000種の動植物が確認される生態系の宝庫であり、鎮守の森が持つ環境保全機能を示す好例として世界的にも注目されている。