賽銭

拝礼の場

賽銭さいせん

神仏への感謝や祈願の印として捧げるお金。

賽銭の「賽」には「神仏への感謝・お礼」という意味があり、もともとは願いが叶ったことへの感謝として捧げるお金であった。つまり賽銭は「お願い料」ではなく「お礼のしるし」が本来の意味である。貨幣が普及する以前は、米や布、海産物などが供物として捧げられており、これが賽銭の原型とされている。

賽銭の金額に決まりはないが、語呂合わせで縁起を担ぐ風習がある。五円(ご縁)、十五円(十分なご縁)、四十五円(始終ご縁)などが好まれる一方、十円は「遠縁(とおえん)」に通じるため避ける人もいる。ただし本来、金額の多寡で御利益が変わるものではない。近年ではキャッシュレス賽銭を導入する神社も増えており、伝統と現代技術の融合が進んでいる。