縁起

信仰・概念

縁起えんぎ

神社・寺院の由来や歴史。また「縁起がいい」のように吉凶の兆しの意でも使う。

縁起には二つの意味がある。一つは仏教用語としての「因縁生起」の略で、すべての物事は原因と条件の組み合わせで生じるという教えである。もう一つは神社仏閣の由来・歴史を記した文書や物語を指し、「当社の縁起」といった使い方をする。日常語の「縁起がいい」「縁起を担ぐ」は前者の意味から転じたものである。

縁起を担ぐ文化は日本の生活に深く浸透しており、受験前にトンカツ(勝つ)を食べたり、結婚式でスルメを「寿留女」と書いたりするのもその一例である。逆に「四」は「死」に通じるとして避けられ、ホテルやマンションで4号室や4階がない建物も珍しくない。こうした言葉遊びに基づく縁起担ぎは、日本語の同音異義語の多さが生んだ独特の文化ともいえる。