線香

拝礼の場

線香せんこう

寺院の仏前に供える香。煙で場を清める意味もある。

線香は細い棒状の香で、お寺の仏前や家庭の仏壇に供えるのが一般的である。香の煙には場を清め、邪気を祓う意味があるほか、仏教では「香食(こうじき)」といって仏様の食事としての役割もあるとされている。線香を供える本数にも宗派ごとの違いがあり、1本・2本・3本と決まりがある。

線香の原料は椨(たぶ)の木の樹皮を基材に、白檀や沈香などの香木を調合して作られる。特に高級とされる「伽羅(きゃら)」は沈香の最上級品で、1グラムあたりの価格が金を超えることもある。日本の線香産地としては、淡路島が国内シェアの約7割を占めている。16世紀に淡路島に香木が漂着したことがきっかけとされ、以来400年以上にわたる線香づくりの歴史を持つ。