紙垂

建築・装飾の特徴

紙垂しで

注連縄や玉串などに付ける白い紙の折り飾り。

紙垂は注連縄や玉串、御幣などに付けられる白い紙の飾りで、稲妻の形にジグザグに折られた独特の形状をしている。「しで」と読み、「垂」は垂れ下がるの意である。紙垂の形は雷を象徴するとされ、雷が稲を実らせる(稲妻=稲の夫)という古来の信仰と結びついている。

紙垂の折り方には「吉田流」「白川流」「伊勢流」の三つの主要な流派があり、それぞれ折り込みの方向や段数が異なる。神社によって使う流派が決まっており、紙垂の形をよく見ると流派の違いがわかる。紙垂は和紙を使って手作りされることが多く、神職が自ら折ることもある。神棚に祀る注連縄にも紙垂が付けられるが、正月のしめ飾りの紙垂は年神様を迎える目印ともされ、日本人の暮らしに最も身近な神道の意匠の一つといえるだろう。