神道

信仰・概念

神道しんとう

日本固有の多神教的な民族信仰。

神道は日本固有の民族宗教で、自然や祖先に宿る神々を敬い、清浄を重んじる多神教的な信仰体系である。特定の教祖や経典を持たないのが大きな特徴で、古来の自然崇拝や祖先崇拝が長い年月をかけて体系化されたものとされる。「神道」という名称自体、6世紀に仏教が伝来した際に、在来の信仰を区別するために生まれた言葉である。

神道では「八百万の神」という概念に表されるように、山・川・岩・木など自然のあらゆるものに神が宿ると考える。この自然観は日本人の美意識や生活文化の根底に深く浸透しており、四季の移ろいを愛でる感性や、「もったいない」に通じる物を大切にする精神にもつながっている。世界の宗教の中でも、戒律よりも「清さ」や「明るさ」を重視する点は神道ならではの特色である。