
心身を清める
水盤
手水舎にある水を溜めておく石の容器。
水盤は手水舎に設置された水を溜めるための石製の大きな器で、「水鉢」とも呼ばれる。多くは一枚岩をくり抜いて作られており、自然石の趣を活かしたものから、龍や亀の彫刻が施された豪華なものまで様式はさまざまである。水盤の水は常に清浄であることが求められ、絶えず水が湧き出るよう設計されている。
京都・龍安寺にある「吾唯足知(われただたるをしる)」と刻まれた蹲踞(つくばい)型の水盤は特に有名で、中央の四角い穴を「口」に見立て、上下左右の文字と組み合わせると「吾・唯・足・知」の四文字が浮かび上がるデザインになっている。満足することを知る心の大切さを説いたこの水盤は、禅の精神を巧みに表現した傑作として広く知られている。