
心身を清める
柄杓
手水を掬うための細長い柄付きの道具。
柄杓は手水舎で水を掬うために用いる、長い柄の先にお椀状の器が付いた道具である。竹製や木製のものが一般的で、その素朴な佇まいが手水舎の和の雰囲気を演出している。手水の作法では柄杓に汲んだ一杯の水で、左手・右手・口・柄杓の柄と、すべての工程を済ませるのが美しいとされる。
柄杓は神道の儀式道具としてだけでなく、日常の暮らしにも深く関わってきた。風呂場で湯を汲む湯柄杓、台所で使う水柄杓など、かつての日本家庭では柄杓が欠かせない生活道具だった。また、柄杓は安産祈願のお守りとしても知られ、「底が抜けた柄杓」は水が滞りなく通り抜けることから安産を象徴するとして、妊婦に贈られる風習が各地に伝わっている。