
心身を清める
斎戒
神事や参拝の前に飲食・行動を慎み、心身を清めること。
斎戒とは神事や祭祀に臨む前に、飲食・行動を慎んで心身を清浄に保つことをいう。具体的には肉食や飲酒を控え、派手な娯楽を避け、心を落ち着けて神仏と向き合う準備を整える。古来、神職や僧侶が重要な儀式の前に数日間にわたって斎戒を行うのが通例であった。
斎戒の「斎」は「いつき」とも読み、清浄な状態を保つことを意味する。伊勢神宮の「斎宮(さいくう)」は、天皇に代わって神に仕える未婚の皇女(斎王)が暮らした施設で、斎王は任命から数年間にわたる厳格な斎戒生活を送った。現代の一般参拝者にここまでの斎戒は求められないが、参拝前に身なりを整え、気持ちを改めるという心がけは、斎戒の精神を受け継ぐものである。