幣殿

拝礼の場

幣殿へいでん

拝殿と本殿を繋ぐ建物。幣帛(お供え物)を捧げる場所。

幣殿は拝殿と本殿の間に位置する建物で、神様に幣帛(へいはく)と呼ばれるお供え物を捧げるための空間である。参拝者が通常目にする拝殿と、御神体を安置する本殿をつなぐ中間的な役割を果たしており、神社によっては渡り廊下のような構造になっている場合もある。

幣帛とは絹や綿、紙のほか、酒や食物、金銭など神前に供えるもの全般を指す。古代には貴重な織物が奉納品の代表格であり、伊勢神宮では現在も「神御衣祭(かんみそさい)」として絹と麻の反物を神前に奉る行事が続いている。幣殿は一般参拝者が意識することは少ないが、神と人をつなぐ大切な空間として、神社建築の重要な一翼を担っている。