
門・入口
山門
寺院の正面にある格式ある門。
山門はお寺の正面に構える格式ある門のことで、正式には「三門(さんもん)」とも書く。これは「三解脱門」の略で、悟りに至るための三つの境地「空・無相・無願」を象徴する仏教用語に由来する。つまり山門をくぐること自体が、煩悩の世界から仏の世界へ入る象徴的な行為とされる。
山門の二階部分には仏像が安置されていることが多く、釈迦如来や十六羅漢が祀られている。京都・南禅寺の三門は歌舞伎「楼門五三桐」で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と見得を切る場面で有名だが、これは創作であり史実ではない。実際の南禅寺三門は高さ約22メートルの壮大な建築で、上層からは京都市街を一望できる。