回廊

建築・装飾の特徴

回廊かいろう

本殿などを取り囲む屋根付きの渡り廊下。

回廊は本殿や本堂などの主要建物を取り囲むように設けられた屋根付きの渡り廊下で、聖域を囲い込む結界としての役割と、雨天でも移動できる実用的な機能を兼ね備えている。朱塗りの柱と白壁が連なる回廊は、神社仏閣の荘厳な雰囲気を演出する重要な建築要素である。

回廊が特に印象的な神社仏閣として、広島・厳島神社が挙げられる。海の上に建つ社殿をつなぐ約275メートルの朱塗りの回廊は、潮の満ち引きによって表情を変え、世界遺産にふさわしい絶景を生み出している。奈良・春日大社の回廊には約1,000基の釣灯籠が吊るされ、万燈籠の行事では幻想的な光の回廊となる。回廊を歩くこと自体が一つの参拝体験であり、柱の間から覗く庭園や建物の美しさは、額縁に切り取られた絵画のようである。