参詣

参拝前・道中

参詣さんけい

神社や寺に赴いてお参りすること。「参拝」より改まった表現。

参詣は「詣(けい)」の字に「ある場所へ行き着く」という意味があり、神社仏閣へ足を運ぶこと自体を指す。参拝が「拝む」行為に重点を置くのに対し、参詣は「赴く」行為そのものに焦点がある。そのため「伊勢参詣」「熊野詣」のように、旅としての側面が強い場合に好んで使われてきた。

江戸時代には「お伊勢参り」が庶民の一大イベントとなり、一生に一度は伊勢神宮を目指すのが夢とされた。当時は「講」と呼ばれる互助組織で旅費を積み立て、くじ引きで代表者を選んで送り出す仕組みもあった。道中には街道沿いの茶屋や宿場が栄え、参詣は信仰と観光が一体となった日本独自の旅文化を形成した。