分霊

信仰・概念

分霊ぶんれい

神社の祭神の霊を分けて別の社に祀ること。また分けた霊そのもの。

分霊は神社の祭神の霊を分けて、別の神社に祀ることをいう。「ぶんれい」または「わけみたま」と読む。ろうそくの火を別のろうそくに移しても元の火が弱まらないように、分霊しても元の神社の霊威は変わらないとされる。これにより、一つの祭神を全国各地で祀ることが可能になった。

全国に約3万社ある稲荷神社はすべて京都・伏見稲荷大社から分霊を受けたものであり、約2万5千社の八幡神社は大分・宇佐神宮からの分霊に由来する。このように分霊の仕組みがあるからこそ、日本全国に同じ名前の神社が数多く存在するのである。分霊を迎える儀式を「勧請(かんじょう)」といい、総本社から御分霊を正式にお迎えして新しい社に安置する厳粛な神事が執り行われる。