八百万の神

信仰・概念

八百万の神やおよろずのかみ

自然界のあらゆるものに神が宿るという概念。

八百万の神(やおよろずのかみ)は、自然界のあらゆるものに神が宿るという神道の根本思想を表す言葉である。「八百万」は実際の数ではなく「数えきれないほど多い」という意味で、山・川・海・風・雷・木・石・火など、森羅万象に神性を認める世界観を示している。

この多神教的な自然観は、日本人の「もったいない」精神や、道具に感謝する「針供養」「筆供養」などの風習にも通じている。使い古した道具にも魂が宿ると考え、感謝をもって供養する文化は、八百万の神の思想が日常に浸透した結果である。アニミズム(万物有霊論)として学術的に分類されるこの思想は、環境保全の観点からも近年国際的に再評価されており、自然との共生を説く普遍的なメッセージとして注目されている。