
門・入口
仁王門
左右に仁王像(金剛力士)が安置された寺院の門。
仁王門は左右に仁王像(金剛力士像)を安置した寺院の門で、外敵や邪気が境内に入るのを防ぐ「守護の門」としての役割を持つ。向かって右に口を開いた「阿形(あぎょう)」、左に口を閉じた「吽形(うんぎょう)」が配置されるのが基本で、「阿吽」は万物の始まりと終わりを象徴している。
日本で最も有名な仁王像は東大寺南大門の金剛力士像で、鎌倉時代に運慶・快慶らによってわずか69日間で制作されたとされる。高さ約8.4メートルの巨大な木像であり、その迫力と精緻な造形は日本彫刻史の最高傑作に数えられている。仁王門の前で足を止め、仁王像をじっくり観察してみると、筋肉の躍動感や衣の表現に仏師の技が凝縮されていることがわかるだろう。