五重塔

境内の建物

五重塔ごじゅうのとう

仏教の5層の塔。仏舎利を納める象徴的な建物。

五重塔は仏教建築の象徴ともいえる五層の塔で、もとはお釈迦様の遺骨(仏舎利)を納めるためのストゥーパ(卒塔婆)が起源である。五つの層は仏教の宇宙観における五大要素「地・水・火・風・空」を表すとされ、下から順にこの五つの世界が積み重なっている。

法隆寺の五重塔は世界最古の木造五重塔で、約1,300年の歳月を耐え抜いてきた。五重塔が地震に強い理由は、各層が独立して揺れを吸収する「柔構造」にあるとされ、東京スカイツリーの制振技術にもこの原理が応用されている。現存する五重塔は全国に22基あり、奈良・興福寺、京都・東寺、山口・瑠璃光寺のものが特に名高い。東寺の五重塔は高さ約55メートルで、木造塔としては日本一の高さを誇る。