三重塔

境内の建物

三重塔さんじゅうのとう

仏教の3層の塔。五重塔と並ぶ寺院の象徴的な建物。

三重塔は三層構造の仏塔で、五重塔と同様に仏舎利を安置する目的で建てられた。五重塔ほどの知名度はないが、現存数は五重塔よりも多く、全国に約60基が残されている。五重塔が大寺院のシンボルであるのに対し、三重塔は中規模の寺院にも建立されたため、地方にも優れた作例が数多く残っている。

最も美しい三重塔として名高いのが奈良・薬師寺の東塔で、「凍れる音楽」と評された均整のとれた姿が有名である。各層に裳階(もこし)と呼ばれる小さな屋根が付いており、見た目は六層に見える独特の構造を持つ。長野・安楽寺の八角三重塔は日本唯一の八角形の三重塔で、国宝に指定されている。三重塔は五重塔に比べてコンパクトなぶん、建物全体のバランスの美しさが際立つ魅力がある。